輸血で肝炎のニュースをみて勉強したこと。

<厚労省>輸血で肝炎、女性死亡 献血者シカ生肉食べ提供(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

厚生労働省は31日、輸血用血液製剤で80代の女性がE型肝炎ウイルス(HEV)に感 - Yahoo!ニュース(毎日新聞)
悲しい事故ですね。
患者さんは多発性骨髄腫という、臨床症状として貧血が起こる疾患の背景で、
抗がん剤治療により免疫抑制状態になり…という状況が重なってしまったのも要因になっていそうですね。
(リンク先だと「肝臓機能が」低下して、と書いてありますけど、そうなのかぁ…この辺は自分の勉強不足です)

献血するとき、特定の感染症がないか検査し、OKであれば輸血製剤として使用可能となります。

献血いただく前に|日本赤十字社

日本赤十字社|献血する|献血の流れについて|献血いただく前に

上のリンクの「献血いただいた後は」からの項目ですね。
肝炎ウイルスやHIVは薬害問題になったものだからでしょうか、そういった項目は検査されているみたいです。

献血をご遠慮いただく場合|日本赤十字社

日本赤十字社|献血する|献血の流れについて|献血をご遠慮いただく場合

献血をご遠慮頂く場合の項目には、「そんなことでもストップかかるの!?」と言った内容がありますね。風邪薬とか。
熱が出てるのが、ただの風邪ではなく重大な感染症のおそれもあるためだと思います。


変わって、E型肝炎とはなんぞや?という話ですが。

E型肝炎とは

E型肝炎は、従来、経口伝播型非A非B型肝炎とよばれてきたウイルス性の急性肝炎で、その 病原体はE型肝炎ウイルス(HEV)である。E型肝炎の致死率はA型肝炎の10倍といわれ、妊婦 では実に20%に達することがある。

ウイルス性肝炎というと、血液感染を思い浮かべると思いますが、経口感染をするものもあって、食物から感染するということですね。
E型以外にも、A型肝炎も経口感染します。
予防方法はしっかり加熱です。ワクチンや特効薬は開発されていませんので、食べ物の食べ方に気をつけるという術くらいが有効なんです。

肝炎には種類があって、症状やその期間によって様々です。

肝炎検査マップ

「肝炎ウイルス検査マップ」は、肝炎ウイルス検査が受けられる施設に関する情報を発信しています。
 「急性肝炎」と「慢性肝炎」とでは名前から急性の方が重症そうに見えますが(あ、それは自分だけかも)、
慢性肝炎のほうが肝硬変、肝がんへと進行する可能性があるんですね。
今回話題のE型肝炎ですが、慢性化することは少ないと言われています。
ただ、急性肝炎のなかでも症状が悪化する「劇症化」をする場合があり、死亡する例もあります。

今回の件で、献血前の質問項目がちょっと厳しくなるなどの対応もあるかもしれませんね。
すべての感染症を検査などで確実に食い止めるのは難しいですし、コストもかさむので、今すぐに事故ゼロは難しそうですね。
献血する側の人間としては、質問に対して嘘をつかない!ということがまず大切ですね。
そんな人いないとは思いますが、「えーちょっと微熱っぽいだけだし大丈夫でしょー」などと自分で判断するのではなく、体調で微妙なことがあれば献血前にしっかり相談することも大切ですね。
そもそも万全じゃないなら献血しないというのが賢いかもしれませんが。

それから、ジビエ怖い!ということでしょうか。
馬刺しとか美味いんですけどね…ユッケとかね…。
生肉を食すということはそれなりに自分の身体にも感染症のリスクがありますよということですね。
肝炎ウイルスだけではなく、細菌や寄生虫の感染のリスクもあります。
O-157とかね…特効薬ないですからね…。
また、そういった感染症はヒトからヒトへ移ることもあるかもしれません。
リスクを正しく理解するのも、大切ですね。

献血するって、誰かの力になることなので、すごく尊いことだと思うんですよ。
こうした事故が繰り返されないように、一人ひとり気を付けることがありそうですね。

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